■店舗解体の注意点
店舗を退去する際、テナントとして入っている場合は内装が何もない状態(スケルトン渡し)が義務付けられていることがほとんどです。
ここでいう店舗解体にはおおまかに3種類あります。
・テナント店舗の解体
・独立店舗の解体
・大型施設内の一部(または全体)の解体
店舗は間取りや回遊のための壁などが非常に多く混み合っています。
配管や配線を別で延長している場合もあり、解体時に元の配線などを傷つけてしまうと大変です。
復旧のための費用・時間の浪費、損害賠償責任へ発展…などということも。
そうならないよう解体をご依頼の際は、業者選びから慎重に行うことをお勧めいたします。
当然のことながら当社もこの点に関して準備・確認を怠らないよう徹底しております。
どうぞ安心してご依頼ください!
■業者選び~見積り時の注意点
万が一トラブルが発生した時はどうしますか?
不要な問題を避けるために「トラブルを知っておく」ということが非常に重要となります。
○例1 概算見積りで工事を進めた
問い合わせや下調べの際に「だいたいどれくらい費用がかかりそうですか?」とお尋ねになるのはよくあるシーンです。
業者もだいたいの見積り金額を提示することでしょう。
しかしここが注意しておきたいポイント。
正式な見積書がないまま工事を進め、後に追加で発生した工事などがあった場合、請求時に高額な金額になったというトラブルがあります。
契約時には必ず見積書の提示を求めてください。
解体工事の内訳とそれぞれの金額がきちんと記載されているか確認しましょう。
○例2 解体時に気付いた建物内部の構造
「フタを開けたら○○だった」というのもいけません。
見積り依頼の際に現地を確認してもらうことは必須ですが、建物の内部構造までは見ただけで判別がつきません。
「壁の中は何もないと聞いていたのに配管だらけだった」
「コンクリートの厚みが思っていたよりも分厚かった」
こういったことが工事の途中で判明すると、確実に追加工事が必要になります。
費用も+αで発生してしまい、トラブルの元です。
対策は、見積りを依頼する段階で建物の図面・新築工事の時の写真を手元におき、きちんと業者と確認を取ること。
配管があることを知らずに解体し、傷付けてしまうと追加の復旧費+スケジュールにくるいが発生してしまうので十分注意が必要です。
■解体工事中の注意点
依頼した業者が工事だけでなく近隣の方々、関係者の方々へ気配りできる会社かどうか。
作業員が隣接店舗へきちんとした対応・マナーを守れているかどうか。
こういった何気ない所も大切なポイントです。
解体工事は作業中に騒音や粉塵、振動が発生します。
オーナー様や不動産会社様と打ち合わせを行い、隣接店舗や近隣の方々への挨拶も欠かせません。
また工事に関係する制限や規制を設けているところもありますので、以下の点は確認しておくといいでしょう。
・業者トラックの駐車場
・搬入搬出口とその利用時間
・工事を行う時間帯の制限はあるか
・管理事務所への必要手続き、書類申請はあるか など
■店舗返却の期日について
店舗を返却する際には、契約上の明け渡し期日が設定されています。
納期にはなるべく余裕を持ってスケジュールを組みましょう。
店舗を運営する上で、なるべく返却期日ギリギリまで営業をしたいという方も中にはいらっしゃいます。
しかし余裕のないスケジュールは突貫工事になってしまいます。
短期間での解体工事は素早く作業を終わらせないといけなくなるため、作業員を増員させないといけません。
人件費が余分にかさむということは、工事費用も上乗せ。
あまりお勧めはいたしません。
返却期日を過ぎて延滞料金を取られてしまわないよう、スケジュールの調整は余裕を持って対策しておいた方がいいでしょう。
■什器・厨房設備などについて
○リースの場合
解体工事が始まる前にリース会社へ返却
○買い上げの場合
解体時に店内に置いたままの場合、作業員が破棄
別途処分料が発生する場合有り
特に買い上げの場合で、後に別店舗で使用や買取に出そうとお考えの方は工事が始まる前に行っておくのがベストです。
工事前日までに搬出が難しい場合は、あらかじめその旨を業者に伝えておきましょう。
また什器や厨房設備は高価なため、専門の買取業者やリサイクルショップで買い取ってもらえるケースもあります。
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